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講義資料
回路学第一 計測情報処理論 ハプティクス  物理情報デバイス論 演習第三

研究内容
具体的な研究の内容は 研究室HP にまとめられている通りです。
物理的合理性に基づいて、実世界情報システムのあるべき姿を追求することが研究の基本姿勢です。特に人間、環境、その相互作用の状態をどのようにセンシングするか、その結果を人間の感覚にフィードバックすることによってどのように人間を支援するか、などの問題について、要素技術としてのハードウエアから応用システムまで、各階層を研究テーマにしています。
斬新な発想に基づく基礎的・普遍的成果を目指していますが、最終的にはそれらが実用技術として幅広い分野で活用されるよう、強く意識しています。実用化に至るプロセスも研究活動に含まれます。
具体的な研究対象は様々ですが、現在は特に以下のようなテーマに興味をもっています。

触覚インタラクション:全身に分布する人間の触覚に注目し,触覚を活用する新しい情報システムの研究を行っています。触覚受容器の物理的な知覚特性をはじめ、人間の行動と触覚との関係、さらには知性・知能の根底を支える心や感情と触覚がどのように関係しているかを解明し、触覚への刺激によって人間の生活・行動を支援するシステムを具体化することが目標です。特に空中ハプティクス技術はこのための強力なツールになると考えています。
2次元通信:薄いシート内を伝播する電磁波によって情報と電力を伝送するシステムを研究しています。生活環境での安全なワイヤレス電力伝送、無線と干渉しない高速信号伝送などの技術を確立し、ワイヤレス・バッテリーレスの新しい情報環境や、個別配線を排除することで可能になる、新しいウェアラブルデバイスを提案していきたいと考えています。

研究論文:研究室HP/発表論文の通りです。その他に以下の解説、著作があります。
解説論文、ハンドブック分担執筆、招待講演:別のページにまとめました。
研究費:ここに概ね正確なデータが出ているようです。
受賞:研究室全体での受賞です。
略歴:
1984年3月 神奈川県立光陵高校卒
1988年3月 東京大学工学部物理工学科卒
1990年3月 東京大学大学院計数工学修士課程修了(山﨑弘郎教授 研究室)
1990年4月 東京大学工学部助手(計数工学科 安藤繁助教授 研究室)
1995年3月 博士(工学, 論文博士) 東京大学
1995年4月 東京農工大学講師(篠田裕之研究室)
1997年4月 東京農工大学助教授(篠田裕之研究室)
1999年9月~2000年8月米国UCバークレー客員研究員
2000年9月 東京大学 大学院工学系研究科助教授(安藤-篠田研究室)
2001年4月 東京大学 大学院情報理工学系研究科助教授
2012年10月 東京大学 大学院情報理工学系研究科教授
2013年4月より 東京大学 大学院新領域創成科学研究科教授
2013年10月より 篠田-牧野 研究室

研究以外の主な活動
【国際】
IEEE World Haptics Conference Steering committee chair (2019-現在)
IEC 国際標準化委員(TC100, 2018-現在)
IEEE World Haptics Conference 2019 General co-chair
Euro Haptics 2018 Program co-chair
Asia Haptics 2016 General chair
IEEE World Haptics Conference 2013, 2015 Associate editor-in-chief (Program co-chair 相当)
9th International Conference on Networked Sensing Systems (INSS 2012) Program chair
IEEE Trans. on Haptics, Associate Editor (2011-2012)
【国内】
日本バーチャルリアリティ学会 理事(論文集担当, 2014-2017)
計測自動制御学会 理事(出版兼論文集担当, 2008-2009)
JEITA 感性・身体性センシング技術調査専門委員会 主査(2012-現在)
株式会社セルクロス取締役(無報酬、2003-現在)
【学内】
東京大学新領域創成科学研究科企画室長(2019)
東京大学総長補佐(2018)
東京大学VR教育研究センター基盤研究部門長(2018-現在)

これまでの主な研究

空中ハプティクスの研究 
空中で触覚を作り出す空中ハプティクスは2008年に東京大学で始まりました。特集ページをご覧下さい。

二次元通信の研究
シート状媒体に近接するカプラに対し、電磁波によって信号と電力を伝送するシステムを、2006年10月に世界で初めて提案・実証しました。(INSS2007論文
二次元通信とは、おもにマイクロ波領域以上の周波数の電磁波を、薄い2次元媒体に閉じ込めて伝送する通信と給電の形態です。カプラを媒体に近接することで低損失の結合を確立し、安全なワイヤレス電力伝送と、外部空間と干渉しない広帯域通信が可能になります。現在も実用化に向けた研究が継続中です。

テレメトリックスキン ~ワイヤレス触覚素子による柔軟人工皮膚
ワイヤレス触覚素子によって触覚素子への個別配線を排除し、柔軟な人工皮膚を実現するアイデアを、1999年に提案しました。触覚素子が無線通信の機能を備えることにより、個別配線せずに人工皮膚を実現します。電磁波を2層の導体層の間に閉じ込め、1ビット触覚素子を集積した実証例を2007年に示しましたが、まだ実用的な人工皮膚の実現には至っていません。

熱誘起超音波デバイス ~振動しない固体表面からの広帯域超音波放射
ポーラスシリコン表面から空気への熱的作用 によって空中超音波を発生するデバイスを、1999年に提案・実証しました (東京農工大学越田信義研究室と共同で開発しました)。現在私たちの研究室でこの研究は行っていませんが、同様な発想に基づく超音波デバイスの研究は、各国で行われています。

選択刺激法 ~触覚受容器の選択刺激による触感の提示
人間の皮膚内部に複数種類存在する触覚受容器を選択刺激することで触感を提示する触原色原理を1998年に世界で初めて提案・実証しました。皮膚内部には、空間的・時間的反応特性の異なる受容器がいろいろな深さに配置されています。それらを選択的に刺激することで、多様な触感を再現できます。このような考え方は、現在の触覚ディスプレイの設計に広く用いられていますが、そのアイデアを最初に提案したのがこの研究でした。