東京大学 新領域・情報理工・工学部

空中触覚タッチパネル

空中触覚タッチパネル

空中に浮かぶ映像に手を触れて、触感を感じながらタッチ操作するための技術を提案します。近年、種々の空中映像投影技術が提案されていますが、そこには接触感が伴わず、手を伸ばしてもすり抜けてしまうという問題がありました。特に入力インターフェースとして用いる場合、接触感の欠如は指先ストローク範囲の認識を曖昧にし、操作性を著しく損ないます。本技術では、市販の空中映像技術に超音波を重畳することで、映像に触感を付与します。超音波と空中映像の伝搬軸を矛盾なく重ね合わせるために、結像素子の表面で超音波を反射させます。指先で映像に触れた位置・タイミングをセンシングし、それに応じた物理的な力を提示することで、現実の物体に触れたかのような感覚を与えます。この技術により、あたかもパントマイムをするかのように空中映像の上で指先をガイドして正確にタッチ操作をすることが可能になります。物理的なパネルを排することで、例えば料理中や手術中のように手が汚れた状態であっても使えるタッチパネルが実現されます。また、パネル上に指紋が残らないため、セキュリティ面でも衛生面でも優れたキー入力が可能になります。

主な研究成果

  1. Yasuaki Monnai, Keisuke Hasegawa, Masahiro Fujiwara, Kazuma Yoshino, Seki Inoue and Hiroyuki Shinoda,"HaptoMime: Mid-Air Haptic Interaction with a Floating Virtual Screen," in Proceedings of the 27th Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology, 2014, pp. 663–667, Oct. 5-8, Honolulu, Hawaii, USA (doi: 10.1145/2642918.2647407)