東京大学 新領域・情報理工・工学部

空中超音波によるメッシュ上での物体操作

空中超音波を透過するメッシュスクリーンの上で,物体を操作する手法を開発しました.メッシュは超音波を透過するため,手や機械式のマニピュレータを使わず,非接触に物体を動かせます.

カードの操作

空中超音波でカードを動かす手法を開発しました.市販の紙トランプなどに対して,並進・回転・立ち上げ・裏返し・振動といった動きを付与できます.

Gakuto Arakawa, Yasutoshi Makino and Hiroyuki Shinoda,"TelekineticDealer Card Actuation Platform Using Airborne Ultrasound.," Extended Abstracts of the CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI EA ’25), 2025, Apr. 26-May. 1, New York, NY, USA (doi: 10.1145/3706599.3721111)

底面にくぼみを持つ物体の操作

空中超音波を用いて,大きさ1-2 cmで重さ1 g前後の物体を動かす,センサレスな手法を開発しました.
この物体は底にくぼみがあり,音波を遮らないメッシュスクリーンの上であれば,任意の軌道で位置を制御できます.

一つの焦点で一つの物体を動かすため,複数の焦点を作れば複数物体の同時操作にも拡張性を持ちます.
この手法は物体が剛体であればその材質によらないため,プラスチック,ガラス,食品なども扱うことができます.

Gakuto Arakawa, Ryunosuke Hirai, Shun Suzuki, Takaaki Kamigaki, Yasutoshi Makino and Hiroyuki Shinoda,"Two-Dimensional Remote Actuation of Centimeter-Scale Objects With a Concave Bottom Using Airborne Ultrasound," IEEE Access, vol. 12, pp. 84612–84621, 2024 (doi: 10.1109/ACCESS.2024.3409736) [Open Access]

超音波テクノ 2025年3-4月号(日本工業出版)に「空中超音波による凹型底をもつ物体の非接触駆動」として掲載.