二次元通信タイル

二次元通信タイルは、タイル状の二次元通信シートを接続していくことで、部屋全体に二次元通信環境を構築できるシステムです。床に触れている机の上でも通信できます*。

各タイルには広帯域のバッファアンプが埋め込まれており、通信領域は自由に拡張できます。

また、空間に漏洩する電波は「微弱無線」の範囲**なので、10GHz を超える帯域を自由に使うことができます

通信タイルは、ふつうのOAフロアの構成要素すなわち、1辺が 50cm の樹脂ブロックとカーペットタイル、それに加えてアルミと樹脂素材からなる2次元通信シートで構成されます。樹脂ブロックにはアンプの回路が組み込まれていますが、隣接するタイル間の信号接続、また2次元通信シートとベースブロックとの信号接続は非接触コネクタによって行われていますので、敷設の手間はふつうのOAフロアとほとんど変わりません。

各タイルは、広帯域で信号が減衰しない信号伝送空間を提供しているだけです***ので、本システムを利用する端末は自由な通信プロトコルを利用することができます。
CEATEC JAPAN 2015 では Wi-Fi 機器にアダプタを接続し、信号を 8GHz 周辺にシフトして伝送するシステムが実演されました。二次元通信の説明はこちら2DC tile*ただし専用の机を使用する必要があります。**公的機関で測定済み。ただし、タイル上に置かれるものを特定しない全ての使用状況に おいて保証するものであありません。なお、各タイルに回路から供給される電力(空中線電力)はUWB (Ultra Wide Band) の基準値以下であるため、UWB の基準値を超えることはありません。*** タイルのアンプによる発振を防ぐため、上り信号と下り信号を異なる周波数にシフトして干渉しないようにする処理は行われています。
2DC_sheet

2次元通信シートの構造。ポリプロピレンをアルミの膜で挟んでいる。

2DC_tile_fig2
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